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姫君 単行本 – 2001/6/28
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- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2001/6/28
- ISBN-104163201408
- ISBN-13978-4163201405
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商品の説明
商品説明
中でも圧倒的な印象を残すのが、独特のバランスで保たれた2人の奇妙な同居生活を描いた表題作「姫君」。「世界のための」源氏名を持つ破天荒な姫子と、ミュージシャンを目指している人のよい摩周。2人の同居生活は、お互いに一線を越えないようにしようという暗黙の了解によって成り立っていた。おもしろいのはここでいう「一線」が、肉体関係のことではなく、もっと観念的な関係性での「一線」であること。だがその関係性も徐々に変化していく。必死に保っていたバランスが崩れ、そこから新しい関係が始まろうとしたときに2人を待ち受けていた思いがけない結末とは…。
そのほか、他者との複雑で微妙な人間関係を淡々と描きあげた「MENU」や、一風変わった語り手が特徴的な「フィエスタ」など、いずれも人間の関係性に焦点を絞った作品がそろっている。密度の濃い関係が、山田詠美独特の一見軽い口調で展開されていくのだが、内容自体は決して軽いものではない。これまで、肉体関係を中心とした即物的な作品を書く作家という印象を持っていた人は、そのイメージが一変するのではないだろうか。それほど、人と人との関係性が非常に観念的に捉えられており、人を愛することによって生じる、失うことへの恐怖のさまざまな変奏が、せつなく熱く胸に迫ってくる。
漫画家の真鍋昌平によるカバーイラストも、その都会的な雰囲気が内容にぴったりマッチしていて、ひとつの作品としての完成度をさらに高めている。(盛岡真美子)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2001/6/28)
- 発売日 : 2001/6/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4163201408
- ISBN-13 : 978-4163201405
- Amazon 売れ筋ランキング: - 842,719位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 19,263位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1959(昭和34)年、東京生れ。明治大学文学部中退。’85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。同作品は芥川賞候補にもなり、衝撃的なデビューを 飾る。’87年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。さらに、’89(平成元)年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、’91年 『トラッシュ』で女流文学賞、’96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、’05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞を 受賞する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 熱血ポンちゃん膝栗毛 (ISBN-13: 978-4101036243)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
主人公と義理の妹の関係が複雑かつ繊細ですごく切なくなりました。
姫君もこれぞ山田詠美!という感じで、グロくもあり美しくもあり、とてもいいですね。
これまでに何度も読み直してしまった作品です。
山田詠美の書くダークな部分が好きな方は買って損なしです。
姫君もチョイ似た作品ですが、こちらはMENUのような陰欝な作品ではない。ただラストは少し後味悪いです。
何かの作品に影響や入れ込む人は荒んだ気持ちになりますから、注意してください。
最後まで読みきることができなかった。
怠惰な感じと、「こんなことしちゃいけないでしょう」と
咎めたくなる内容があり、読後感が珍しく悪かった。
これを読んだ後しばらくの間は、彼女の作品から離れてしまいました。
「色彩の息子」「蝶々の纏足」「晩年の子供」など、好きな作品はたくさんあります。
「文学界」の新人賞の選考委員もされていて、その批評が非常に的を射ていて面白いです
(最近出版されたエッセイ集に入ってますね)。
ですが、「姫君」は少し何か足りないような感じがしました。
面白かったのは、確かです。
でも、期待し過ぎていた分の失望感かも知れません。
結末が多分そうなるだろうなと思っていた通りになり、少し寂しかった。
それは、この本に入っているもうひとつの作品もそうでした。
結末が似ていたような気がしました。
ある書評で、少女マンガのようだ、とされていましたが、私もそのように感じました。
少女マンガについて悪いものの例えとして使っているわけではありません。
少女マンガに非常に素晴らしい作品がたくさんあることも知っています。
ただ、その下地があって、この作品を読むと、結末が読めてしまうのです。それが残念なのです。
違う手法で表現しているのだから、違う着地を期待してしまいました。
期待していたことが外れてしまった分、星ひとつ減らしました。
しかし、それ以外は、山田詠美は素晴らしいと改めて感じさせられました。
.
本棚に並べておくとなんとも良い感じで、好きです。
山田作品の凄いところは、こんなハードな恋愛経験ないよ!って人でも、
(もっとも、あったらより共感出来る部分も多いんだろうけど・・・私は生憎無いので:笑)
物語に引きずり込み、共感させる力があること。
それも、夢物語として憧れさせるというのとは少し違って、もっと切なく胸を締め付けられる。精神的な痛みよりはむしろ、肉体的な痛みを伴って。
それはきっと、彼女が「恋愛」というものを通して、人と人とが「関係する」という事の、もっとも深い、芯の部分を描こうとしているからなのだろう、と思います。
そして彼女の紡ぎだす話は、彼女自身がひとつひとつ体得してきたものを、嘘混じりけなくぶつけているから、これほど説得力があり、人の心を動かすのでしょう。
この本は、そんな山田作品の魅力が凝縮されて詰まっていると思います。
これほど多彩な話を描き出しながら、浮つくことなく、クールに、しかも血肉の伴った作品として世に送り出すことが出来る。その圧倒的な力と才能に、感嘆の声を上げずにはいられません。
なんて言われると巷で流行の「純愛、死んだ恋人思い続ける」系かと思われますが、
まずそんなことはないです。
私はMENUと表題の姫君が好きです。
MENUの主人公の青年は世の中を斜めに見ているつもりが結局一番哀れな存在。
姫君はゆるゆるした感じがいい。とにかく雰囲気。
くさいセリフにも愛着が湧くってものです。
後はフィエスタもなかなか面白かった。独特の視点。